最近眠りにつくときに決まって手にするのは高山なおみさん。
うちには料理家やコーディネーターの本が山のようにあって、
なおみさん、ケンタロウさん、高橋みどりさんは特に好き。
其々料理の中に、生活がちゃんと見える感じがとても良い。
料理本以外にインテリア本も同じくたくさんあるのだけれど、
プロがコーディネートした誰も住んでいない部屋を掲載したものにあまり興味は無く、
実際に住む人の生活感が感じられるものがいい。
食でも住でもとにかく生活の匂いというものに強く惹かれてしまうのだ。
子どもの頃、学校から遅く帰ってきるときに、
次々に灯る窓の明かりを見ながら、
「この家族はどんなごはんを食べているんだろう?」
とわくわくしたり幸せな気持ちになったあの感覚を思い出させてくれるような・・・
なおみさんの作るお料理はそういった生活の中の楽しさをいつも感じる。
チクタク食卓(なおみさんの食の写真を365日綴った本)
ではただのサッポロ一番が出てきたりするのだけれど、
何故だかとても美味しそうに感じるから不思議。
料理が作られるには、そこに至るまでに、無償にこれが食べたくなった、という理由なんかがあり、
それらのストーリーが、スパイスとなり、食欲を増進させるものだと思う。
それが一皿に込められたなおみさんのお料理は、
いつもたまらなく美味しそうだし幸せな気持ちになる。
些細なものにも目を向け、大切に暮らしながら、
ごはんと共に綴っていく日々ごはん。
残念ながらこれが最終章。
高山なおみ日々ごはん
なおみさんのこの本を読むと、ちゃんと生きよう、ちゃんと食べよう、
といつも思わせてくれる。
仕事からなかなか頭のスイッチが切り替わらないとき、
しっかり元の場所へ引き戻してくれる。
だから眠るときには毎日読んでしまう。
明日はどんなものを作ろうか・・・?
と、まだ見ぬ1日に楽しく思いを馳せながら・・・。
日々ごはんの続きはここで見ることができます。
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