ラッキーマン

感動しました。
ひとりの俳優の伝記、ではなく、
闘病記ではなく、
そこにはごくパーソナルにひとりの人間の生きる様が描かれています。

誰もが抱える自分の弱さ、そしてそれと戦う葛藤。

でも信じられないほどの富と名声を手に入れた俳優が、
その引き換えのように負ってしまった不治の病を抱えてとなれば、
想像を絶するものであった筈。
波乱の運命の中で自らを奮い立たせ、
現実を見つめ受け入れていくことはどれほどの辛さを伴ったことか。
人間であれ、家庭人であれ、と生きようとする彼でなければ、
この試練を乗り越えることは出来なかったと思う。
読んだあとの爽快感は、
彼が大きな試練を乗り越えた証。

できない不自由なことに目を向けずに、
自由にできることに目をむけ、
目一杯やってみようというという気持ちになりました。

今この本に出会えたことに感謝。

ラッキーマン/マイケルJフォックス

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