祈る心を観る。


平山郁夫展に行ってきました。三蔵の苦難をなぞるように、生涯をかけ、150回もシルクロードに足を運び、仏教伝来の道を描き続けた平山さん。作品完成まで30年の歳月をかけ、デッサン画は4000点以上にも及んだといわれています。


日本、アジア、そして心の中に至るまで、平山さんのフィルターを通った情景には、国境が全くありませんでした。囲いを取り払われた絵の中には、確かな平和が存在していて、一見、静かで穏やかなのに、情熱的に雄弁に語りかける不思議。静と動、陰と陽、混沌のはざまに見えるゆるぎない思い・・・圧巻でした。薬師寺の夕べは特に凄かったです。(改めて薬師寺に行きたくなってしまった・・。)導かれるまま、心の旅をぜひ。県立美術館で6月23日まで。

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