震災からひと月とちょっと。
いつもと同じように朝は来て、季節は移ろいでいますが、
この期間にあらゆることが想像を絶するほど激変してしまった方が
たくさんいらっしゃいます。
そのことを思えば思うほど胸が痛みます。
そんな中、ラジオの仕事をさせていただくにあたっても、
本当にたくさんのことを考えるきっかけになりました。
こんな大変なことについてわたしが喋ること自体が、
申し訳ない気持ちで一杯だったし、
それよりも、何も喋らずにいい音楽をかけ続けている方が、
正解なのでは?という気持ちでずっといました。
でも、この震災により、
ラジオはこちらから発信するだけでなく、
リスナーとの相互のコミュニケーションツールであることを、
深く再認識しました。
自分が発信することよりも、
もっともっと多くのことをみなさんからいただいていること、
それらが番組を支えてくださっていることを深く感じました。
みなさんのお陰です。
本当にありがとうございます。
震災後、ギャラリーにお越しくださるリスナーさんや、
取材などで、いろんな方とお話する機会をいただいていますが、
震災の余波はあらゆるところに押し寄せていることを目の当たりにしています。
大きすぎる現実と向き合うには、
人との係わり合いが本当に必要だということも思い知らされました。
この機会がなければ、
其々の状況をこんなにも真剣に考えたり、
思いやることもなかったし、
さまざまな業界、産業の問題もすべて、
やがては自分の身にかかわってくることということを、
こんなにも切実に感じたことはありませんでした。
そして、今、すべてのつながりを感じることが、
いかに大切かを改めて実感しています。
そんな中、わたしが携わらせていただいている、
おきなわJOHO、i-woman 二誌の雑誌の休刊、廃刊を知りました。
あらためて1年を振り返り、
さまざまなことが思い返されます。
歌を歌うこと、喋ること、
いつも形の見えないものを追い求める中で、
目で確かめることができるものを作り出すことは、
とても新鮮で、貴重な経験でした。
そしてまた違う角度から音楽を感じるきっかけにもなりました。
この経験を与えてくださったことを、
心より感謝しています。
また、愛読してくださったみなさまへありがとうの気持ちでいっぱいです。
たくさんのありがとうを胸に。
終わりはまた始まりにつながることを信じて・・・
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