心に響いたふるさと。

昨日、谷村新司さんのショータイムを観ました。
ゲストは、世界のテノール歌手プラシドドミンゴ。
大震災後、数々の海外アーティストが来日をキャンセルする中、
予定どおり、日本を訪れたドミンゴ。
その背景には、25年前のメキシコ大地震で、
自らもマスクをかぶり、親戚を助けに行ったという過去があったと聞きました。
(残念なことに親戚の方は4名もお亡くなりになってしまったそうです。)
アンコールで完璧な日本語で歌ったふるさとには、
ただただ、涙が溢れました。
同じ気持ちを共有すること、
理解して、受け入れること、
同じ目線で同じ心で、歌う、
ステージの上から届く声ではなく、
隣から、ひとりの人として届けられたような、
あたたかさを感じることのできる
本当に素晴らしい歌声でした。
また谷村さんのインタビューで、
おふたりが交わされる言葉ひとつひとつが、
とてもあたたかく、深く、
ひとつひとつメモを取りながら聴きました。
インタビューの中でドミンゴは、
「聴いている人にやすらぎを与えられる歌を歌えるようになりたい。」
と語っていました。そして、谷村さんも印象的だったとおっしゃっていた言葉が、
「音楽を続けることは、あらゆる人の犠牲の上に成り立っていること。」
音楽を続けられたことへの、深い感謝の気持ちを感じました。
そして、インタビュアをつとめられた谷村さんが涙を浮かべながら、
この機会に深く感謝の意を述べられていることにも、グッときてしまいました。
もしも聞き手が、歌い手として長い道のりを歩まれている谷村さんでなかったら、
ドミンゴもこんなにも素直な気持ちを出すことはできなかったかも知れません。
(だからインタビューって難しい!)
偉大な方こそ、心に大きなありがとうを持ち続けているのだと、
ひたすら感動の1時間半でした!

目次
閉じる