少し前にあちこちから届いた桜だより。今年はいつになく美しく感じ、桜を眺める時間が多かった。昨年さほど印象になかったのは、震災直後で日本全体がまだその美しさを眺める余裕もなかったのかも・・・花は何も考えず、ただそこに咲いているだけなのかも知れないけど、見る者が励まされているように感じるのは、見る側の心がそう求めているから・・・?でもやはりそれだけとは思えない何かがある。花は花としての使命を感じながら、懸命にその姿を輝かせてくれているのかも・・・?そんなことを思わせる今年の桜であった。生き物だけでなく、青空に尾をなびかせて泳ぐ鯉のぼりにも、そんな気合を感じずにはいられない。作る人の思い、空に掲げる人の思い、そして見る人の思い・・・でもそれだけではない何かを鯉のぼりにも感じ、元気よく太陽に向かって泳ぐその姿は、頼もしく、朗らかで、毎日眺めるのが楽しみとなっている。もうすぐ子どもの日、鯉のぼりも子どもの笑い声も高らかに。そんな平穏を願うばかり。
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