まさかこんな日がくるとは・・・

昨日は先日の公開録音の模様をお送りしました。ゲストは野口五郎さん。以前バックコーラスをさせていただいていて、実に23年ぶりにお会いしました。20年以上ぶりに再会した方っていますか?わたしも五郎さんが初です。人生にはこんなサプライズが用意されているんですね。
今回の公開録音が決まってから、記憶の糸を辿っていると、それにまつわる忘れかけていたさまざまなことが蘇り、当日にはかなり明確になりました。そもそも、五郎さんのコーラスを担当させていただいたきっかけが、亡くなった父と五郎さんのお父さまとのつながりだったので、父のこともあれこれ思い出し・・・これは神様からのギフトだとしか思えませんでした。
とはいっても、五郎さん、わたしのことなどもう覚えていないだろうなぁ・・・と楽屋へ。相変わらずカッコ良く、時間の隔たりを全く感じさせない五郎さん。しかも、しっかりと覚えてくださっていました(涙)「俺も当時33歳だったんだよね。」とひとこと。あの頃見上げてもまだ足りないほど大人にみえた五郎さんが、今の自分よりも若かったことにビックリ。わたしは見た目こそ随分変わっているだろうけど、五郎さんに会えば、中身は19歳の頃に戻ってしまいました。そうだった、いつもこうやって保護者のような目線(笑)で、きさくにやさしくお話してくださっていたんだ!と、スーパーアイドルであった五郎さんが歩み寄ってくださったその距離の近さを今更ながら有難く思い、五郎さんの偉大さを今ほどよくわかっていなかった当時を憂いながら・・・(苦笑)お話させていただきました。五郎さんは当時、ステージに立つ心構えや歌の練習の大切さ、また人目に見られる立場について、とても貴重なことを、一生懸命教えてくださいました。そしてそれは今もわたしが大切にしていることで、それを五郎さんに伝えることができて、本当によかったです。
久しぶりにみた五郎さんのステージは、やっぱり素晴らしく、繊細なやさしさと力強さを持つ歌声、時折見せるコミカルなしぐさ(カックラキン世代にはたまらない(笑)軽快であたたかで会場を和ませるトーク、あらゆる角度からお客さんを楽しませる姿に、とても感動しました。
会場内に集まってくださったみなさん、またサンエーのスタッフのみなさんまでも、五郎さんを見る目は夢見る乙女のよう。わたしもすっかりティーンに逆戻りの2時間後、魔法がとけたようにバックトゥザフューチャー。五郎さんに会えば、きっとみんなそうなるのだろう。時代の象徴として生きる使命を全うされている五郎さんの凄さを改めて感じたのでした。

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