古代エジプト 神秘のミイラ展を観てきた。
古代エジプトでは、死する人はもう一度復活すると考えられ、
復活への願い=ミイラ創造となったそう。
ビックリしたのは、ミイラそのものよりも、そこに終結した人々のパワー。
信じられないような細かな文字や、絵を棺などに施し、
ミイラ制作にも膨大な時間とエネルギーを費やし、
その人力が色あせることなく、
2500年の時を超えこうして現存していることの凄さ。
日本のお城や歴史的建造物を見てもいつもそう感じるけど、
今テクノロジーやお金を駆使しても、
この人力にはかなわない、と。
昔の人の信仰の深さ、その人々を支配するものの絶対的権力は、
人の潜在的な能力や労力をフル稼働させていたのかも。
現代人はその何分の一も使っていないんじゃないかな。
魂が、死をもってどうなるかはわからないけど、
祈りや願いそこに込められた思いというのは、
決して無くなることはないのだと。
棺のなかに収められていたお守りや、
また装飾品などのターコイズブルーの美しさが忘れられない。
その色はずっと時の流れを見守ってきたのだから。
その美しいブルーを何かひとつ家に持ち帰りたくなった。
購入したこの絵はアカシアの木にとまる鳥たち。
人生の縮図をあらわしているらしい。
赤ちゃん、子ども、大人は東を向き、
老いた鳥は西を向いているのだそう。
エジプト展を見終えてお茶を飲んだベンチから見上げた空もキレイな青。
こうやって自分ではなかなか行こう!という気は起こらないところにも、
ムスメがガンガン連れていってくれる。
新たな世界の広がりは嬉しくも頼もしい。
ムスメをエジプト好きにさせたクレオパトラに感謝せねば、ね。(笑)
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